[sylpheed-jp:10665] Re: 数字フォルダ名の作成

OOSATO, Kazurou kazz @ kk.iij4u.or.jp
2008年 9月 10日 (水) 04:44:41 JST


大里です。
前のメールで、複数のことをごっちゃに書いてしまったので、たしかに意味
が通じにくかったなぁと思っています。
やや長文になりましたが、整理してみます。
話の展開上、複数メールから引用させていただくのをお許しください。


MH の仕様上、フォルダ名とファイル名の衝突は避けられない。
これは、ユーザーが自分のホームディレクトリの構造・中身を把握できて
いた幸せな時代には、意識的・無意識的に避けていたので、別に問題には
ならなかったし、こういうシンプルな構造はそれはそれでとても好ましい
ものであったでしょう。
ですが、ユーザーにそこまで管理を求められないのよ今の時代は、と言う
なら、MH に替えて例えば Maildir を使いませんか。Maildirならフォル
ダ名とファイル名の衝突は起きません。
というのが、私の提案の「その1」。

たしかに、ユーザーエージェントが扱うローカルの格納形式としては、
Maildir は鶏を割くに牛刀を以て為すような感じもします。
しかし、Wonderlust とか Mutt とかは、現実にそういう牛刀割鶏もやって
いたと思うので、Sylpheed でやってもおかしな話ではないでしょう。
Sylpheed の仕様として、MH に加えて Maidir も直接扱えるようにするか
どうかは山本さんのお考え次第だと思います。
しかし、仮に、実現するにしても、時間はかかります。

さて、山根さんの数字フォルダ名を作成できるようにしたい、というご提案
の意味は、

On Mon, 11 Aug 2008 16:42:36 +0900 (20080811164236.e6904125.henrich @ iijmio-mail.jp)
Hideki Yamane <henrich @ iijmio-mail.jp> wrote:
>  経験則の話になります。
>  私は小さな会社でクライアントPC管理などをしていたりしますが、
>  大量のメールを捌いている Outlook (or Outlook Express) ユーザが
>  年月でのフォルダ名を作成するところを何度も見ています。

という状況を踏まえてのお話と理解しています。

さらに、

On Wed, 30 Jul 2008 13:07:59 +0900 (20080730130759.f6a3e851.henrich @ iijmio-mail.jp)
Hideki Yamane <henrich @ iijmio-mail.jp> wrote:
> > ファイル名とディレクトリ名がぶつかってしまうのは
> > MH の仕様上避けれないので、
> 
>  ここの点は意を異にします。
>  単に1ユーザ、しかも全く背部の動きが判らないユーザの視点に立ってみると
>  「仕様上避けられない」というのが疑問になってしまうのです。

ごもっともです。バックエンドに何があるか?なんてユーザーは知らなく
ても良い、というか知らないユーザーの存在を否定してはいけない。
# 本来は、知っていた方が望ましいとは思う。個人的には強く思うが、
# それはまた別の問題なので…。

で、そのようなユーザーに対して、

>  プライオリティとしては low で構わないので、TODO に上記を含めて頂く
>  ことはできないでしょうか?>山本さん

「いつかはできるようになると思いますが、プライオリティ低いので
気長にお待ちください。時期未定です。」でいいんですか?
ユーザーにしてみたら、MH の仕様がどうたらなんて

***  そんなの関係ない  ***
*** 今すぐ欲しいんじゃ ***

ユーザーが困っているなら、それを解決する手段を提供するのが管理者の
お仕事で、いますぐに、Sylpheed に何も手を加えずともできる方法はな
いのか?という解として IMAP による運用の提案です。
Maildir のハンドリングは IMAP サーバに任せちゃえ。
わざわざ MUA 側で実装しなくてもいい。
というのが、私の提案の「その2」です。

で、ここから話は少し飛躍します。
そう、メール格納場所のハンドリングを IMAP サーバに任せることで、
嬉しいことに格納場所と読む場所がネットワーク透過になります。

*** すごい便利ですよー ***

On Mon, 8 Sep 2008 12:24:05 +0900 (20080908122405.24f46da4.henrich @ iijmio-mail.jp)
Hideki Yamane <henrich @ iijmio-mail.jp> wrote:
> > だいたい、今時、固定された1台のパソコンからしかメールを読まない人はむしろ稀有で。
> 
>  それは具体的な数字とか証拠とか挙げないと断言出来ないと思うのですが、
>  実際 imap のサービスってどのぐらい使われてるんですかね? 

IMAP の比率じゃなくて、現状、複数のマシンからメールを読むために
ユーザーさんは POP で結構苦労しているんじゃありませんか?
IMAP を使わせてあげたら?。というお話です。

>  pop の全面否定を主張されてるようにしか見えないので、sylpheed での今回の
>  提案に限って拡張した場合のメリット/デメリットで説明頂けたらと思うのですが…

ぜんぜん、POP は否定していません。
そう読めたのなら私の文章が悪いです。ごめんなさい。
私は、Sylpheed のかなり初期(ver1未満)の頃から
  fetchmail -(spamassassin)- procmail - [Maildir] で取り込み、
  [Maildir] - courier-imap - Sylpheed で読む。
というやり方で Sylpheed を使っています。
fetchmail のところは POP です。courier-imap のところが IMAP です。

>   Yahoo も hotmail も pop のみっぽいですし、ISP が imap 提供している
>   ところは多くないように思います。今は増えてるのでしょうか?

なので、別に ISP に IMAP を提供してもらう必要はありません。
単に、受信したメールファイルをメーラーが直接 open() せずに、IMAP
プロトコル経由で読みましょう、ということです。
IMAP はどこぞの ISP のサーバにメール本体があって、POP は自分とこの
ハードディスクにある、という話でもありません。
どっちを使おうが、自分(あるいは自社内)のところにあります。

MH の拡張についてのデメリットはよく分かりません。
分からないから、とりあえずあまり性急に弄らない方がよい、と考えます。
おそらく、勘ですが、MHは広く使われているので相互運用性の問題は出そ
うだけど、もっと美しい手段があるのにわざわざそんなこと、と。

-- 
 ;  kazz @ kk.iij4u.or.jp / 大里和朗


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