[sylpheed-jp:10042] 2.3.0beta1 - beta3 (win32) のリソースリークのバグに関して

Hiroyuki Yamamoto hiro-y @ kcn.ne.jp
2006年 10月 27日 (金) 10:39:41 JST


山本です。

Sylpheed 2.3.0beta1 - beta3 の win32 版では、Windows 2000 または
XP のクラシックスタイルでしばらく使用していると、 GDI オブジェクトの
使用量が増えていき、限界(10000)に達したところで画面が崩れ出し、
最終的にクラッシュするという問題が明らかになっています。

これは win32 版の GTK+ 2.10.x に存在するバグで、 GtkTreeView で
再描画が発生するたびに GDI オブジェクトのリソースがリークするのが
原因です。

これについてはすでに修正されており、次の GTK+ のリリースで直るはずです。
修正は libwimp.dll の差し替えのみで済むため、次の Sylpheed のリリース
でも修正予定です。

http://bugzilla.gnome.org/show_bug.cgi?id=364514

# 実は #364594 で報告したけど一足遅かったという。

とりあえずの対処法としては、 XP では Luna を使用するか、
リソース使用量が限界に達する前にこまめに終了するかになります。

また、これとは別に新着メッセージがあった場合にトレイアイコンが点滅
すると、それに従って GDI リソースがリークしていくという問題があります。
これについては私が以下で報告し、修正が反映されるのを待っている状況です。

http://bugzilla.gnome.org/show_bug.cgi?id=364868

GTK+ は公式配布のバイナリを使っている関係上(自分でコンパイルしたものが
なぜか正常に動作しない)、こちらは本体で対処されるしかないのが現状です。

-- 
Hiroyuki Yamamoto <hiro-y @ kcn.ne.jp>


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